FUKUOKA MEDICAL UNIVERSITY SCHOOL OF NURSING
「人間らしく生きるとはどういうことか」
科学やテクノロジーが巨大化すればする程、人間は人間の存在の根元を謙虚に問い直そうとします。福祉、看護学は、その人がその人らしく生きられるように手助けするには、どうすればよいかを考える学問です。
HUMANIZED ART SCAPE と名付けられた今回の計画は、人間が人間を支えていく人材を世に送り出す看護学部の理念を人体をモチーフに、五感をテーマとして表現しました。
キャンバス全体にちりばめられた5つの計画は、それぞれに視覚、嗅覚、触覚、味覚、聴覚に訴えかけるしかけが施されています。これらのプラザに配置されるアート計画は「人間らしさ」をテーマに人と人を繋ぐための装置であり、このプラザで行われる行為を創造しそれらを体験してもらうためのものです。これから会社に巣立つ学生達にとって、これらのアート計画に触れた体験が、卒業し福祉や看護の仕事に従事したときに人間らしさを想像する一つの要素となること、またかけがえのない学生生活がより豊かになること、そして、刻々と変化する社会のなかで、人間の尊厳を守り、いのちを守り、こころ豊かな生活を守るために、創造力豊かな人間へと育ってくれる事を願って計画しました。
- 2003
- Landscape Art